Placemaking Lab for Livable Cities
Placemaking Lab for Livable Cities

自然との距離感

長崎の山すそでうまれ、自然あふれる環境で過ごした幼少期。

外灯も整備されておらず、日が暮れるとあたりは暗くなるような田舎町。

家の裏には山があり、秘密基地をつくってよく遊んでいました。

だけど、どうしても虫だけは怖くて見つけるとギャーギャー騒いでいる子どもでした。

自然との距離感は人それぞれ。

近くても遠くても、そんなに大きな問題じゃないように感じる人も多い。

でも、その距離はもともと近いものだったはずで、近づくことで自分たちが生活を営むこの街や環境がよくなっていくと私は思っています。そんなことを思いながら、NATURE STUDIOという施設で日々過ごしています。

7月下旬、新棟WESTに「食べる植物園」ができました。NATURE STUDIOらしいレストランとは、を考えて考えてできたレストラン。エディブルプランツに囲まれた庭があり、植物を五感で楽しむ体験と食事が楽しめる施設です。

庭や植物にふれる体験は、より身近に自然を感じさせ、さらには食することで、ぐっと距離を近づける。体験を通して、五感でふれて、何か持ち帰ってもらえたらうれしいなと思います。

食べる植物園がOPENするにともない、果樹やハーブの植栽がさらに増えました。花粉を媒介するミツバチがかわいくありがたいと感じています。私にとっての自然との距離感も変わってきているようです。

文/上戸 了子